3年前の西日本豪雨で堤防が決壊した岡山県倉敷市真備町の小田川で進んでいる強化工事を17日、小学生が見学しました。
工事の内容や状況を知ってもらうとともに、土木工事を身近に感じてもらおうと中国地方整備局などが開いた見学会です。小田川近くの倉敷市立岡田小学校の4年生が参加しました。
3年前の西日本豪雨で決壊した小田川では、5メートルだった堤防の幅を7メートルに広げる工事が進んでいます。
(記者リポート)
「こちらでは、実際にラジコン草刈り機の操作を体験しています」
ラジコン草刈り機は、のり面など人がバランスを取りにくい場所でも安全に作業ができるということです。
(中国地方整備局 高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所/水谷一馬 工務課長)
「工事だけの説明をすると、なかなか理解が難しいというところもありますので、試乗体験等を通して工事がどのように進んでいるかを分かってもらいやすくするためにやっています」
この他、土やアスファルトを締め固める際に使うコンバインドローラーに乗ったり、ドローンや高所作業車で工事現場を上から見たりしました。
(参加した児童は―)
「高くて怖いかなと思ったけど、やってみれば意外と楽しかった」
「動きがすらすら行くんじゃなくて、ちょっとガタガタしたところがあったから難しかった」
「(当時は)逃げるとかお金がなくなったりとか結構大変でした。たくさんの人が働いていること(が分かった)」
小田川の堤防強化工事は2021年度中に終わる予定です。