夫婦が望めばそれぞれ結婚前の姓を名乗ることを認める「選択的夫婦別姓制度」の導入に向け19日、高松市の市民団体が市議会に対し、議論の活性化を求める意見書を国会に提出するよう求めました。
選択的夫婦別姓制度を願う高松市民の会、通称「ぼそぼその会」のメンバー4人が高松市議会を訪れ、議長に宛てた陳情書を議会事務局の職員に手渡しました。
高松市が2019年度に行った市民の意識調査では「夫婦別姓が認められてもよい」という問いに「共感できる」「ある程度共感できる」と回答した人が全世代で58.2%、30代では71.9%でした。
陳情では、「現在の制度では改姓に伴う社会的な不都合や精神的な苦痛を避けられない」として、国会に議論の活性化を求める意見書を提出するよう求めています。
ぼそぼその会のメンバーは、2020年10月から市議会議員との面会を重ねてきました。
(選択的夫婦別姓を願う高松市民の会「ぼそぼその会」/山下紀子 代表)
「当事者の選択的夫婦別姓制度を導入してほしいという思いとか、困りごとを(議員)一人一人にお伝えしてきたので、伝わったと信じたいです」
陳情は、12月6日開会の12月定例市議会で審議される予定です。
選択的夫婦別姓制度を巡っては香川県議会が2021年9月に議論の活性化を求める意見書案を、岡山県議会が2021年3月に制度の導入に反対する意見書案をそれぞれ可決しています。