岡山県の特産品「黄ニラ」のPR活動を続けている男性が、地域を活性化する優れた取り組みだとして国から表彰されました。
岡山市北区牟佐で「黄ニラ」と「パクチー」を生産する植田輝義さんは、自ら「黄ニラ大使」を名乗り、PRにも取り組んでいます。
12月9日、農林水産省と内閣官房が主催する「ディスカバー農村漁村(むら)の宝」の優秀賞を受賞しました。
(植田輝義さん[47])
「まさかこういった賞を、そして総理大臣官邸に呼んでいただけるとは思っていなかったから、まずありがたいなと思いました」
「ディスカバー農村漁村の宝」は農林水産業の力を活用し、地域活性化や産業振興に取り組む優れた団体や個人を表彰するものです。
植田さんが受賞した優秀賞はグランプリに次ぐ賞で、植田さんは首相官邸で行われた授賞式に出席しました。
(植田輝義さん[47])
「地元の企業や飲食店とのコラボレーションであったり、企業間連携であったりとかを通じて、黄ニラとかパクチーをブランド化であったり、価値を高めていった、お互いを高めあったというところがそういうところが大きな評価につながったと聞いています」
植田さんはこれまで、高校生が「黄ニラ」の新メニューを開発し販売する活動にも協力してきました。
また、岡山のタクシー会社と協力し「黄ニラタクシー」を運行させたり倉敷の菓子メーカーとともに「パクチーゼリー」を開発したりしてきました。こうした取り組みが今回の受賞につながりました。
(植田輝義さん[47])
「一人で活動していて、どうしても微力ですし、自分ができることって限界がありますし、みなさんのお力をお借りできればなという思いからですね。その気持ちは今でも変わらないです」
植田さんは、今後も農産物の魅力の発信を続けていきたいとしています。
(植田輝義さん[47])
「おそらくよく頑張ったねという賞ではなくて、これからもっと頑張って欲しいし、もっとたくさんの宝を作ってくれというメッセージなのかなと感じました」