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香川県で9回目の「時短要請」 県の認証店も対応分かれる〈新型コロナ〉

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 香川県では、1月21日からまん延防止措置が適用されました。この期間、県は飲食店に対し「営業時間の短縮」を要請しています。通算9回目となる時短要請に、認証店の中でも対応が分かれました。

(山下佳乃リポート 21日)
「午後7時。開いている店もありますが、人通りは少ないです」

 1月21日から2月13日までのまん延防止措置の期間、香川県は飲食店に「午後8時までの時短営業」と「お酒の提供停止」を要請しています。県の認証店の場合は「午後9時まで営業」し、「午後8時までお酒を提供」することも選択できます。

 香川県の認証を受けている洋食店「キッチンMaMa」は、県の要請を受けて営業時間を1時間短縮し、午後9時までにしました。

(キッチンMaMa/鎌田仁 店主)
「元に戻ってやっと2年ぶりに普通の営業ができるのかなと思って期待をしていたというか、ホッとしていたところだったんですけれども」

 感染が落ち着いていた12月は、コロナ禍前の6割から7割ほどまで客足が戻ってきていましたが、まん延防止措置初日の21日、客は4組でした。

(客は―)
「時間切るのも仕方ないかなと思うんですけど、(お酒の提供が)8時だとサラリーマンとしても夕食の時にちょっとお酒飲める時間もあるのでありがたい」

(キッチンMaMa/鎌田仁 店主)
「お休みされるところも多いと思いまして、お客さんの方もご飯食べるところが無いと困ると思うんですね。ここに立ってないとお客さんの気持ちや情報も入ってこないですし、街の流れも分からないので、そういうところで営業しようということになりました。苦しさもあるし悔しさもありますけれども、自分が置かれている目の前のことを、ひとつひとつこなしていくことしかないのかな」

 一方、「休業」を選択する店も。

(凛と-Takamatsu-/谷光喜 店主)
「毎日2名とか4名とかそれぐらいのお客さんしか来られないので、どうしてもそれぐらいの食材を買うのが困難……というか無理」

 和食の創作料理を出す「凛と-Takamatsu-」は、香川県の認証を受けていて午後9時までの営業を選択することができました。しかし、食材のロスが多いことなどを理由に、休業することを決めました。

 2021年に時短要請が出た時は、これまでとは違った客層を取り込もうと、新たに「味噌ラーメン」を売り出すなどしました。しかし、店の経営は苦しいままでした。また、お金をかけて感染対策を行い県の認証を受けましたが、今はこの制度自体を疑問視しています。

(凛と-Takamatsu-/谷光喜 店主)
「安心安全とうたったら店を開けていいよということなんであれば、それを逆に大々的に言っていただくくらいの覚悟で認証を取らすということでないと。飲食店を閉めることに対策としてどれくらいの効果があるのかは、せめてお伝え願いたい、教えていただきたい」

 香川県が高松市中心部の人出を調べたところ、まん延防止措置が始まった1月21日から1月23日までの3日間は、夜の人出が1週間前より23%人出が減ったということです。

 香川県のまん延防止措置は2月13日まで続きます。

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