高度な技を持つ伝統工芸品の作り手だとして、香川県が新たに6人を「伝統工芸士」に認定しました。
28日は香川県庁で認定式が行われ、6人に認定証などが贈られました。
6人は、いずれも10年以上香川県の伝統工芸品作りに携わっている他、県産品のPRや後進の指導に当たっている点なども評価されました。
「古式畳」で伝統工芸士に認定された山下明宏さんは現在39歳です。全国の職人が参加した「技能グランプリ」で入賞した経験があり、最近では畳作りの講習会を開くなど伝統の技術を伝える活動にも力を入れています。
(伝統工芸士[古式畳]/山下明宏さん)
「若い時から毎日やってきたこと、努力してきたことがこういった形で評価されるということは非常にうれしく思ってます。伝統工芸士として恥ずかしくない仕事をしていきたいと思います」
「讃岐獅子頭」で認定された秋山賢二さんは42歳。数少ない職人として獅子頭の製作や修理に当たる傍ら、香川県内各地の獅子舞の特徴を記録に残す取り組みも進めています。
(伝統工芸士[讃岐獅子頭]/秋山賢二さん)
「今まで通り仕事をどんどん作って、作り上げていくってことには変わりがないんで続けていきたいとは思います」
香川県は1994年度に「伝統工芸士」の認定制度を始め、今回までに37品目、192人を認定しています。