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不安と怒り…ロシアのウクライナ侵略から1週間 親戚や友人を心配する声は 岡山・香川

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 ウクライナにロシアが侵攻してから3月3日で1週間になります。首都キエフなどへのロシア軍の攻撃が続き、ウクライナの人たちの間では不安と怒りが高まっています。高松市に住むウクライナ人女性と、ウクライナで働いた経験をもつ岡山市の男性に話を聞きました。

 ウクライナ中部出身で高松市に住むオリガ・アゲェヴァさん(44)は、ロシア軍が侵攻している首都キエフ近郊に親戚が住んでいます。

(オリガ・アゲェヴァさん)
「毎日撃たれてないか(不安)……。停電なので(携帯電話も)わずかしか充電できないので、車からの。それでお母さんから話を聞いてるだけです。ニュースを見てると(ロシア軍が)どんどん入ってきてるし、一般人が住む民家を撃ったりしているから不安でしかないですね。(ロシア軍を)許さない、今回のことに関しては。多分ウクライナ人はみんな一生許さない。一般のロシア人じゃないです。軍がやっていることを」

 岡山市に住む鈴木陽太郎さん(28)は新型コロナの感染拡大前の2020年2月まで、キエフでインテリアデザイナーとして働いていました。当時の友人が戦闘に加わっているそうです。

(鈴木陽太郎さん)
「キエフの近郊を守る部隊がありまして、そこに物資を届ける役割をしている。私がいたときは、車が好きな人で日本車を乗っていて、その車を使って補給部隊でいろんなところに物資を送っている。命の危機に私の友人がさらされていることに、驚きとともに、どうしていいのか分からないという気持ちでいっぱいです」

 ロシア政府の行動を批判しながら、鈴木さんは、ロシア人を嫌悪すべきではないと考えています。

(鈴木陽太郎さん)
「確かにロシアの今の行動は非常に良くないものですけれども、それがロシアに対するヘイトのような形には絶対につなげてほしくない。それがまた戦争の引き金になってしまうので、身近にいるロシア人を排除するといったことは絶対にしないように、日本国内でしていただきたいです」

 一方、アゲェヴァさんは、国際社会はロシア軍が行っていることをロシア国内に住むロシア人に知らせる努力をすべきだと訴えます。

(オリガ・アゲェヴァさん)
「全世界でもっと行動に出てほしい。もっとロシアに伝えるために。ロシアの一般人に伝えるためです。本当に大変なことが起こっているよと。それは残念ながら報道されていないことが結構あるので、何も知らされてない。それを伝えるためにどうにかしないと、今後どの国でもこんなことが起こらないようにするためにも大事だと思う」

 ロシアのウクライナ侵攻を巡っては、岡山県の総社市、香川県の東かがわ市、三豊市、琴平町のトップが3月3日、駐日ロシア大使館に抗議文を送りました。抗議文ではそれぞれ「国際社会の平和や安全を脅かす行為で断じて容認できない」と、軍の即時撤退などを求めています。

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