東京から香川の女木島に移住した若者が、瀬戸内国際芸術祭を前に「女木島ならではのハンバーガー」を開発しました。
(赤木由布子リポート)
「女木島ならではと言えばやっぱり桃太郎の鬼退治伝説に関係するものか、カモメのアートも象徴的ですよね。どんなバーガーなんでしょうか」
いざ女木島へ!
赤木アナ「こんにちは。女木島ならではのハンバーガーがあると聞いたんですが、いったいどんなハンバーガーなんですか?」
中條さん「まだ名前はないのですが、『鬼バーガー(仮)』です」
赤木アナ「鬼バーガー!?」
中條祐太さんは香川県出身の26歳。東京で働いていましたが、2021年4月に東京の大学時代の仲間とともに女木島に移住しました。
(中條祐太さん)
「楽しいです。自分でチャレンジすることが多いので。足りないものは自分でなんとかしなきゃいけなかったりとか。日々チャレンジで楽しいです。こちらに居着いてとなると島の方との交流もすごく増えるので、島のあったかさをすごく感じますね、日々」
経験ゼロから農業を始める
移住のきっかけは中條さんのおばあさんの島での取り組みでした。
(中條祐太さん)
「女木島の人口減少を食い止めるために何か事業をしようということで、働く場所を島に作りたいという意味で、こちらで事業させていただく計画が始まったんです。手入れのされていない土地を農業によって手入れしていきたいと思っているところですね」
皆、経験はゼロの状態から農業を始めました。
(中條祐太さん)
「別の畑でやってるニンニクなんかは僕ら全く栽培方法なんて知らなかったので、島の方総出で教えてもらってて。なんで、そこらへんにいっぱい師匠がいます」
島を盛り上げるプラットフォームに
農作業をしながら地のものを使ったハンバーガーを開発しました。お店はカフェ「HAKOBUNE」。4月の本格オープンに向けて現在準備中です。
(中條祐太さん)
「女木島を盛り上げようという活動をPRできたらなと思ってて、僕たちの農産物の紹介だったりとか、今後、島でやっていきたいことのボランティアを募ったりとか、プラットフォームになれればなと思ってます」
「ここが僕たちがタマネギを育てている畑です。ここの畑は、卸すというよりは『HAKOBUNE』で使ったり、家で食べる用に育てているので、そんなに規模は大きくないんですけど」
ハンバーガーの主役は「生キクラゲ」
コンテナの中で育てていたのは、無農薬の「生キクラゲ」。その日の天気や気温によって温度や湿度を調節しています。
中條さん「生キクラゲを育てているところはなかなかないと思います。僕たち、キクラゲの中でも日本キクラゲと言って、他の物より大きくて、厚さで言うと3ミリを超えるもので、大きさで言うと10から15センチあるんですけど」
赤木アナ「キクラゲが入っているバーガーは食べたことないです」
中條さん「ぜひぜひ後で食べて見てください」
育てたものを使ってハンバーガーを作ります。自家製のタマネギのタルタルソースをたっぷりと……。
最後に3日間漬けたキクラゲのピクルスをのせれば、自家製のキクラゲが主役、「鬼バーガー(仮称)700円」の完成です。
(赤木由布子リポート)
「キクラゲがバーガーからはみ出ています。ぷりぷりで歯ごたえがいいです。こんなハンバーガー初めてです。新食感!」
今後もバーガーの種類を増やしていきたいそうです。瀬戸国際芸術祭が始まる4月中旬にオープンするまでは週末にプレオープンする予定です。
(中條祐太さん)
「僕たちの活動をPRできたらと思ってますので頑張りたいと思います」