岡山県玉野市と倉敷市の境に位置する山の地名「王子が岳」、皆さんは何と読みますか?
読み方が王子が「だけ」と「たけ」で2通りあるものの統一されていません。どちらが一般的なのか、玉野市と倉敷市ではSNSによる投票が行われています。
投票の対象となっているのは、瀬戸大橋や瀬戸内海の景色を一望できる標高234メートルの山です。瀬戸内海国立公園にも指定され、パラグライダーのフライト場としても人気を集めています。
Q.「王子が岳」の「岳」の読み方は「だけ」と「たけ」どっち?
(玉野市在住の人は―)
「私は王子が『たけ』。(Q.濁らない?)はい。ほとんど私は『たけ』派だと思います」
(大阪府から来た人は―)
「『だけ』派です」
(倉敷市在住の人は―)
「『だけ』という人もいるし、私は『たけ』で言っている。半々だと思います」
公園内の看板はどう表記しているかというと……。
(記者リポート)
「道中にある道案内はこちら『王子が岳(たけ)』となっています」
一方で、倉敷市児島唐琴にある看板は「王子が岳(だけ)」となっています。JR児島駅前の看板も「王子が岳(だけ)」となっています。
王子が岳(たけ)なのか岳(だけ)なのか、国土地理院のサイトで読み方を調べてみると、名称の読みは「王子が岳(だけ)」となっています。
この山がまたがる玉野市と倉敷市では「だけ」か「たけ」か決めてはいません。
どちらが一般的な読み方かを調べようと、両市では4月28日から公式ツイッターを通じて投票を呼び掛けています。締め切りは5月5日で、5月3日午後4時半現在で1064件寄せられています。
この取り組みは呼び方を決めるためのものではなく、玉野市と倉敷市では、話題作りをして観光客の増加につなげたいとしています。
みんなが「読みづらい」と感じる地名を聞いてみた
Park KSBアプリでは皆さんが「読みづらい」と感じた地名をあげていただきました。たくさんの地名が寄せられた中から一部を紹介します。
岡山県では岡山市北区御津「紙工(しとり)」、岡山市中区「四御神(しのごぜ)」、倉敷市「白楽町(ばくろちょう)」、久米南町「全間(またま)」、新見市哲多町「蚊家(こうのいえ)」、高梁市落合町「福地(しろち)」などがあがりました。
そして香川県では高松市「小村町(おもれちょう)」、高松市「御厩町(みまやちょう)」、丸亀市飯山町「真時(さんとき)」、観音寺市大野原町「海老済(えびすくい)」、綾川町「挿頭丘(かざしがおか)」、小豆島町「苗羽(のうま)」などの地名が読み方が難しいとされました。
興味のある方は「地名の由来」についても調べてみると、新しい発見があるかもしれません。