28日、琴平の町を大きな「ねぷた」が練り歩きました。新型コロナで苦しんできた観光の町が久しぶりに活気にあふれました。
(参道沿いのお店は―)
「いつもより多いですね。(Q.どのくらい多いですか?)2倍くらいですかね」
「コロナ前と比べるとさすがにきょうはたくさん来ていただいてます。歌舞伎がなくなったのでお祝い事、楽しいことをしていただいてにぎわっています」
5月27日・28日の2日間開かれた「四国金毘羅ねぷた祭り」。2020年に新型コロナの影響で中止になった「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の代わりのイベントとして、琴平町が青森県弘前市と共同で企画しました。
(青森・弘前市/櫻田宏 市長)
「すごい人ですね。多くの方々がお祭りイベントを楽しみにしていたんだなと、そういうふうな熱気を感じます」
(琴平町/谷口信平 副町長)
「集まらなかったらどうしようかなと、ちょっと思った時もありましたけど、非常にたくさんの人に来ていただけてありがたく思っています」
新型コロナの影響で客足が遠のいていた参道も、ここ最近は徐々に人出が戻り始めています。
6月、外国人観光客の受け入れが再開されることへの期待感も高まっています。
(参道沿いのお店は―)
「ぜひまた戻ってきていただいて、にぎわいがまた戻ってきたらいいなと。免税とかそういうのも準備してお待ちしています」
(記者リポート)
「四国金毘羅ねぷた祭りの最大の目玉である『ねぷた』の運行がいよいよ始まります。会場には『ねぷた』を一目見ようと多くの人が訪れています」
(琴平町/谷口信平 副町長)
「皆さんに本当に楽しんでいただいて、コロナのうっぷんを吹き飛ばしてやろうとそういう気持ちで頑張りたいと思います」
(青森・弘前市/櫻田宏 市長)
「それでは、四国金毘羅ねぷた祭り出陣!」
午後7時、太鼓や笛のお囃子とともに3台のねぷたが琴平の町に繰り出しました。
高さが最大で8メートルになる『ねぷた』は、青森県弘前市から運んできたもの。描かれているのは2020年の「四国こんぴら歌舞伎大芝居」で予定していた演目「義賢最期」のシーンです。
地元・琴平高校の生徒たちが作ったねぷたも町を練り歩きました。
(お祭りに訪れた人は―)
「でかい、迫力がありました」
「すごい迫力があってびっくりしました。動きが大胆だなと思いました」
「四国で見ることはまずないと思っていたことが、こういった観光の町の琴平町で見られたっていうのは、本当に良かったです」
(琴平町/谷口信平 副町長)
「正月を超える人が来ていたと琴平の地元の方にも言っていただいて、過去最大級の人が来たんではないかなと思います。これを機に、コロナに負けるなということで頑張っていきたいと思います」