夏の高校野球で4年ぶりに甲子園に出場した岡山代表の創志学園。この夏を最後に退任する長澤宏行監督と聖地での勝利を目指し7日、初戦を戦いました。
(在間隆真リポート)
「4年ぶりの甲子園となった創志。声を出しての応援はできませんが、この熱気を受けてまずは夏1勝をつかみ取ります!」
声援はなくてもアツい応援を背に……
創志は、青森代表・八戸学院光星と激突。チームを率いるのは、この夏限りでの退任を表明している長澤宏行監督。その長澤監督が絶対的な信頼を寄せ、岡山大会をほぼ1人で投げ抜いたエース・岡村洸太郎が先発のマウンドに立ちます。
岡村は序盤からランナーを背負う場面が多く、苦しい投球が続きます。
その岡村をバックが盛り立てます。4回、レフトの頭上を襲う大きな当たりを、キャプテン・横井寿海がジャンピングキャッチ! 5回にはライト前への当たりに木村政裕! 鍛え抜かれた守備力を甲子園で見せつけます。
反撃に転じたい創志は3点差で迎えた6回。ランナー2塁・3塁で6番キャッチャー・竹本佑が犠牲フライ。岡村の球を受け続ける2年生の一打で、2点差とします。
しかし、岡村は8回、球数が100球を超えてくると、相手打線に一気につかまり苦しいマウンドに。それでも長澤監督は岡村に勝負を託します。
(創志学園/長澤宏行 監督)
「(控えの)木村晃大投手も3年生で岡村を支えてくれたので『最後に』という思いもあったのですが、やっぱり岡村が孤軍奮闘でここまでチームを連れてきたと思いますので」
甲子園で迎える長澤監督との最後の夏。勝利をつかむことはできませんでしたが、岡村はエースとして最後までマウンドに立ち続けました。
【八戸学院光星 7―3 創志学園】
(創志学園/岡村洸太郎 投手[3年])
「甲子園で勝ってもっと試合がしたかったので、そこは次のステージでもっと活躍して、いい報告ができるようにしたいです」
(創志学園/長澤宏行 監督)
「よくここまで頑張ってくれて、私を、またチームを、甲子園へ導いてくれたこと、本当に感謝します」