子どもたちに「科学」を身近に感じてもらおうという夏休み限定のイベントを紹介します。
警察が行う科学捜査の技術を楽しみながら体感
(在間隆真リポート)
「手回しポンプで水がどんどん上がっていっています! 倉敷市の『倉敷科学センター』に来ています。きょうはここで、夏休みにピッタリの科学にまつわる勉強をしてきます!」
倉敷市福田町古新田の「倉敷科学センター」にはさまざまな体験型遊具があり、日常に潜む科学について学ぶことができます。
毎年夏休みに合わせて企画展を開いていて、2022年のテーマは「科学捜査」。指紋鑑定など、警察が行う科学捜査の技術を、楽しみながら子どもたちが体感します。
(在間隆真リポート)
「こちらのライフパーク新聞社で事件が起きました。椅子が倒れていますね。規制線が張られています。どうやら、空き巣が入ったようで、犯人の手がかりが残されているそうなのですが、どこにあるんでしょうか……?」
このブースのテーマは「目に見えない証拠をどう見つけるか」というもの。実際の捜査では、目に見えない足跡などを化学薬品などで浮かび上がらせるそうですが、ここではその代わりに蛍光塗料とブラックライトが使われています。
(在間隆真リポート)
「ブラックライトで足跡が浮かび上がってきました。ですがどう見ても人間の足跡には見えませんが……?」
子どもにも親しみやすいようにと、動物の足跡を見分けるクイズも用意されています。
(犯人の音声)
「お前のネコは預かった。返してほしければ、現金500万円をかばんに入れて町はずれの橋の下まで1人で来い」
ボイスチェンジャーで変えられた犯人の声。その主を当てる「声紋鑑定」にも挑戦できます。
また、迷路などのアトラクションもあり、子どもたちは頭だけでなく体も動かして、飽きることなく楽しめます。
(子どもは―)
「(Q.何が楽しかった?)踏むやつ」
(母親は―)
「夏休みで行くところもなかなかない中、室内で、暑くもなく、子どもらも楽しく遊べて良い」
(倉敷科学センター/西村誠 広報)
「難しい薬品とかが使えるわけではないので、ブラックライトであったり蛍光塗料であったり、分かりやすいものを子どもたちに体験してもらえるように工夫しています。自分が捜査官の一員になったつもりでいろんな捜査を実際に体験していただいて、その技術の先端に少し触れていただけたらと思います」
「新科学捜査展」は8月31日まで開かれています。
今週末は天体イベントがピークを迎える
さて、倉敷科学センターで楽しめるのは「科学」だけではありません。2019年の3月にリニューアルしたプラネタリウムは、5つのプロジェクターを使って瀬戸内の夜空を映し出します。
そして実は今週末、プラネタリウムではなく実際の夜空で楽しみな天体イベントがピークを迎えるそうです。学芸員の三島和久さんに聞きました。
(倉敷科学センター/三島和久 学芸員)
「毎年、お盆の前後になりますとペルセウス座流星群が活発に活動する」
三大流星群のひとつ、ペルセウス座流星群。望遠鏡が無くても肉眼で観測できます。8月12日の深夜から13日の明け方にかけてが流れ星を見られる一番のチャンスだということです。
(倉敷科学センター/三島和久 学芸員)
「今年は月明かりの影響を受けてしまうので、ちょっと流星群の観測として条件は良くないんです。それでも初心者が1時間頑張って夜空を見上げると、20個から30個ぐらいの流れ星は固いかなと予想される」
三島さんのおすすめはサマーベッド。寝転がると星空を一望でき、首も痛くならないので長時間観測できるということです。
自由研究のテーマにもピッタリなペルセウス座流星群。今週末はちょっと夜更かしして夏の夜空に願いをかけてみてはいかがですか?