3年ぶりに“行動制限のない”2022年のお盆休み。この期間、特に忙しくなるのがJAF・日本自動車連盟のロードサービス隊です。密着取材しました。
JAFのロードサービス隊に密着した15日。出動要請について話を聞いていたところ……突然、JAF岡山支部ロードサービス隊に所属する入社3年目の藤井翔馬さん(22)の元に出動要請が入りました。
岡山市北区の依頼者の元へ向かうと――。鳥取県の親戚のもとから帰って来た矢先に軽自動車のエンジンがかからなくなったということです。
(JAF岡山支部 ロードサービス隊/藤井翔馬さん)
「バッテリー今点検してみて、電気の流れている量が少なくて充電不足気味になっている状態。あしたもし仕事前にドタバタするのが(嫌という)ことならすぐ交換した方がいい」
今回、バッテリーを交換し依頼者はJAFの会員ではなかったので部品代と作業料を合わせ料金は約1万7000円でした。JAFによりますと出動理由の約4割が「バッテリー上がり」です。特に夏はエアコンを長い時間使うためバッテリーを消耗するケースが目立つということです。
JAF岡山支部は県内3つの直営拠点などで24時間対応しています。
(記者リポート)
「こちらJAFの作業車です。中にはガソリンや軽油が入っています。こちらはパンクの時に使うスペアタイヤです。さらにレッカー装置も付いていて、ほとんどのトラブルに対応できるということです」
3年ぶりに行動制限のなかったお盆期間。観光地には県外ナンバーの車も見られました。この時期は車での移動が多く車のトラブルも増え、JAFにはさまざまな依頼が寄せられます。
続いて車のエンジンがかからないという依頼です。
(依頼者の子どもは―)
「エンジンや鍵が開かなくなった」
藤井さん、さっそくバッテリーの点検に取り掛かります。
(JAF岡山支部 ロードサービス隊/藤井翔馬さん)
「中を触ってもらいたい。ライトを点けて、ハザードランプ点けて」
作業から約10分後……。
(JAF岡山支部 ロードサービス隊/藤井翔馬さん)
「おそらく発電機の調子が悪い状況。お盆中でディーラーが開いてないので運び先がないが、乗るのは危険な状態」
長い期間使っていなかったのが故障の要因のようです。
(JAFを依頼した人は―)「ちょっと2カ月ほど乗っていなかった」
(依頼者の子どもは―)「2カ月以上よ」
故障した車は整備工場へ運ばれていきました。
この日、藤井さんは合計3件の依頼を受け出動しました。高速道路での故障車にも対応しました。
(JAF岡山支部 ロードサービス隊/藤井翔馬さん)
「一人一人お客様が違うので、そのたびに『ありがとうございました』と感謝を言ってもらえるとうれしいし、やりがいをすごく感じて。そこが魅力」
JAF岡山支部によりますと15日は、いつもの約1.5倍に当たる155件の出動要請があったということです。