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設立28年の国際協力団体「セカンドハンド」 新型コロナ禍でボランティアが集まらない…逆境の中で奮闘中 高松市

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 高松市の国際協力団体「セカンドハンド」は、ボランティアなどに支えられ支援活動に取り組んでいます。設立から28年、新型コロナ禍でボランティアが集まらないなど、逆境が続く中でも頑張る姿を取材しました。

 セカンドハンドは1994年、カンボジアの教育支援などを目的に、高松市でフリーの女性アナウンサーが立ち上げました。その後、「NPO法人」、「公益社団法人」と形を変えながら28年間にわたって運営を続けています。

 運営の中心はチャリティショップです。市民などから無料で提供してもらった品物を販売した収益で国際支援を続けています。ほかにも、寄付や学生ボランティアなどによる街頭募金も運営の柱となっています。

 全体の切り盛りをしているスタッフの一人、石井さん。セカンドハンドに来て1年半。地方都市にいながら海外の子どもたちの役に立つことにやりがいを感じていると言います。

(セカンドハンド事務局/石井花さん)
「人手が足りない。2人しか職員がいないので担う仕事が多かったりするんですけど、現地の子どもが学校に行るように機会を提供できる喜びとかやりがいがあるので」

 この日は外国人のボランティアも事務局でサポートしていました。

(外国人ボランティア)
「3カ月前に高松に来て、知り合いが(セカンドハンドで)ボランティアをしていて、それがきっかけで始めました」

 現在、中心となって活動しているボランティアは、10代から80代までの約100人です。しかし、新型コロナ禍で活動を助けるボランティアの数も不足がちで運営は厳しい状況だといいます。

 設立から28年ー―。その間、カンボジアの学校など24棟の校舎を作りました。また教育支援や医療支援、それに災害時の緊急支援など多くの活動を行って来ました。このように長く続く活動の秘訣のひとつをショップでみつけました。

(記者リポート)
「お盆を買います、80円。そして出てきたこのレシートの品目にはお盆の文字はありません。購入するときにレジの前にある支援項目を見て、内容を決めてお金を払います」

 ショップで購入すると、普通のレシートとは違い「商品名」ではなく「支援内容」が記されたレシートが出てきます。

 レジでお金を払う際、「教育」や「学校建設」など、自分がどのような支援をするかを選ぶ仕組みです。こうすることで、支援する人にもより参加意識や達成感が生まれるというわけです。

 最近では、カンボジアの支援にとどまらず、子ども食堂の支援やSDGsの活動にもにも力を入れていてます。

(セカンドハンド/大津佳裕 理事長)
「先輩方が続けてきた活動、コロナ禍で非常に厳しい面もありますが、続けて行く、持続可能なものにしていくことが、一番大事だと思っている」

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