香川県高松市の鶴尾小学校では、6年生を中心に和太鼓を演奏することが伝統になっています。この学校に、アフリカの楽器のプロ奏者が訪れ、演奏を披露するとともに小学生とコラボしました。
鶴尾小学校で演奏をしたのは、大阪を中心にアフリカ音楽の素晴らしさを伝えている「NKOSI AFRICA」です。西アフリカやケニアなど、アフリカのさまざまな楽器を使って伝統音楽やオリジナル曲を披露しました。
この演奏会は国の芸術家派遣事業の一環で、子どもたちに海外の文化に触れさせることで、異文化への理解や感性を磨いてもらおうと開かれました。
参加した児童約140人は、アフリカの楽器の独特な音に合わせて、手拍子をしたり踊ったり、演奏を楽しんでいました。
そしてもう1つのイベントが――。
(6年生は―)
「アフリカの人と一緒にコラボするのはそうそうないことなので、楽しみです」
「緊張する。みんなの気持ちが1つになった演奏にしたい」
「NKOSI AFRICA」と6年生約25人のコラボ演奏です。児童らが叩いているのは、鶴尾太鼓と呼ばれる和太鼓。鶴尾小学校では、地域に根差した特色ある教育をしようと、20年ほど前から授業に鶴尾太鼓を取り入れています。6年生は春から練習を重ねてきました。
(6年生は―)
「すごく緊張して、いつもとってるリズムではないけど、一緒にやれてすごく楽しかった。太鼓を叩いたりして、心を通じあうことができたと思います」
(NKOSI AFRICA/ジョゼフ・ンコシさん)
「とっても楽しかったです。みんなが和太鼓やってるのが、とても感動しました。日本の文化を学んでいるのがとても良いこと。僕たちも小さい頃にはアフリカの文化を習ってた。(文化は)いろんな国の人に伝えることができる、それが大事」