香川にゆかりのあるすぐれた文学作品に贈られる「香川菊池寛賞」の贈呈式が行われました。
受賞したのは香川県宇多津町のフリーライター・大島茂紀さん(63)の小説「泡沫の季節」です。
バブル景気から崩壊にかけての不動産業界がテーマです。自身の経験をもとに当時の様子をリアルに描いた点や、サラリーマンの悲哀が読んでいて飽きさせないと評価されました。
奨励賞には、さぬき市出身で東京都在住の教員・桑島明大さん(29)の小説「片割れの栞」が選ばれました。
さぬき市に残る静御前の伝承をもとに、高校生と元塾講師の女性の交流を描いた作品で、会話や心情などの描写で高い文章力が評価されました。