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雨が激しくなると見守りカメラが避難を呼び掛け 高齢者らの逃げ遅れ防ぐシステムの実証実験 岡山市

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 台風や豪雨などで高齢者や障害者が逃げ遅れないようにするためのサービスの実証実験が、岡山市で行われました。

(実証実験/見守りカメラの音声)
「避難レベル3が発令されました。速やかに避難を開始してください」

 実証実験は、高齢者が大雨の状況を自宅で見ている想定で行われました。部屋にはスピーカー付きの「見守りカメラ」が設置されていて、離れた場所にいる娘が避難を促します。

(高齢者の娘)
「天気予報見てたらこれからどんどん雨もひどくなりそうだし、もういいお年なんだから早めに避難した方がいいと思うよ。ずっと心配しちゃうから、うん」

 高齢者は、専用のボタンを押してタクシーを呼びました。

 このシステムは損害保険大手の損保ジャパンや岡山市のNPO法人などが開発しているものです。

 雨が激しくなるとNPO法人がシステムを操作し、高齢者らに避難を呼び掛ける自動音声が見守りカメラから流れます。それと同時に、家族にはメールなどで連絡が入り、避難するかどうか相談できます。避難する場合はボタン1つでタクシーを手配できる、という仕組みです。

 タクシーに乗った高齢者は、今回、仮で設定した避難場所に無事に到着しました。

(参加した高齢者は―)
「実際に本当に警報が出たときに、どういう動きができるかな。避難自体は楽にできた」

 損保ジャパンなどはこのシステムが完成後、どのように活用するのが有効か考えたいとしています。

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