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147年の歴史に幕 東粟倉小学校「最後の卒業式」 岡山県で8つの小学校が閉校

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 2022年度、147年の歴史に幕を下ろす岡山県美作市東粟倉地区の小学校で、最後の卒業式と閉校式が行われました。

 学校のシンボル、こぶしの花はまだ、つぼみ。

 17日、美作市の東粟倉小学校で、6年生6人が卒業証書を受け取りました。

(東粟倉小学校/宗森雄子 校長)
「東粟倉小学校最後の6年生として、後輩たちに立派な姿を示してくれました」

 東粟倉小学校は児童数の減少などにより、新年度から同じ美作市の大原小学校に統合されます。

(卒業生)
「お世話になりました」

 在校生11人にとっても、親しんだ学校に別れを告げる特別な日です。

 岡山県では2022年度、5つの市町で8つの公立小学校が閉校します。児童数の減少や、特色ある学校づくりに取り組むための再編などが、理由だということです。

 このうち鏡野町にある小学校は、8校から5校に減ります。上齋原小学校は、2020年度から休校していて、児童はすでに奥津小学校に通っています。

 また、美咲町では小学校と中学校それぞれ1校を統合し、新年度から、小中一貫の義務教育学校がスタートします。さらに2024年度にも別の小中学校を再編し、義務教育学校が開校します。

 東粟倉小学校では卒業式の後「閉校式」が行われ、地域の人たちも別れを惜しみました。

(児童)
「心のふるさとは、苦しいことや辛いことを乗り越える力をくれた場所です」
「ここは私たちの帰ってくる場所です」

 最後に、児童と地域の人たちが一緒に校歌を歌いました。

(卒業生[81])
「年をとりました。私らの学級は55人。寂しい限りですわ。地域に学校がなくなるのは寂しいですね。しかしこれも時代の流れというんか」

(在校生の保護者)
「大原小学校に行くと(児童の)人数が増えるので不安はありますが、新しい友達をたくさんつくって遊んでくれたらいいかなと思います」

(児童)
「ありがとう東粟倉小学校。さようなら・さようなら・さようなら」

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