ニュース

特集

VR・仮想現実で火災時の避難行動を体験 岡山市消防局などがトレーニングソフトを開発【こつこつ防災】

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。VR技術を活用した仮想空間で火災時の避難体験ができるトレーニングソフトを岡山市消防局などが開発しました。今後、出前講座などで市民が体験する機会をつくりたいとしています。

 岡山市消防局と岡山大学、VRソフトの制作会社が共同でVR(仮想現実)を活用した「住宅火災避難 VRシミュレーション」を開発しました。

(岡山市消防局 予防課/文谷昌史 課長補佐)
「(火災時の)避難というのは難しいです。映像の中で避難訓練というのを経験していただく、VRを用いた市民の方々の行動変容を促せるように活用していきたいと考えております」

 避難体験はゴーグル型のVR端末を装着。設定は就寝中(2階)に台所(1階)で火災が発生、消火器を使っても火は消えず、避難するというものです。

 避難しながらどんな行動をとるのか? その場面場面で選択しながら、制限時間内に建物の外へ脱出します。

 選択の項目は「財布などを持ち出すか」や「119番通報するか」などというものです。

(岡山市消防局 予防課/文谷昌史 課長補佐)
「過去の火災調査のデータからより多くの(避難)行動を抽出しまして、体験できるような形にさせてもらっています」

 選択した内容などの避難行動はデータとして蓄積され、消防局の今後の避難指導に活用される予定です。

 消防庁の消防白書によると、住宅火災による死者のうち約半数(49.6%)が「逃げ遅れ」によるものと見られています。

(岡山市消防局 予防課/文谷昌史 課長補佐)
「初期消火、実際の通報というのは大切なものになりますが、初期消火や通報にとらわれて避難することができないというのであれば本末転倒となってしまいますので、避難が大切だよということをより強く訴えていきたいと思っております」

 VRを使った避難体験は出前講座などで体験できます。詳しくは岡山市消防局予防課へ問い合わせください。

関連ニュース

あわせて読みたい

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース