修学旅行がシーズンを迎えています。2023年から本格的に「復活」していますが、その「在り方」もコロナ禍を経て「変化」しています。
岡山市南区の福浜中学校では来週、2泊3日で福岡県・長崎県・熊本県を巡ります。
旅のしおりも完成し、出発を待つのみです。
こちらでは、2020年から2年間は「中止」に、2022年は1泊2日で関西に行き、ユニバーサルスタジオジャパンなどを訪れました。
脱コロナとなる2023年、修学旅行の在り方に「ある変化」が出てきています。
(松木梨菜リポート)
「コロナ禍前は学びなどの研修が2泊3日で1回でしたが、今回は2回組み込まれているということです」
(岡山市立福浜中学校 修学旅行実行委員会/大野未果 副委員長)
「歴史とか学ぶと思っていたんですけど、コロナのせいで学べなかったし」
(岡山市立福浜中学校 修学旅行実行委員会/三井雄太 委員長)
「平和についての学びがメインになっています」
1日目の福岡県では班ごとに生徒たちだけで街づくりなどについて探究し、2日目の長崎県では現地の高校生と平和について学ぶ予定です。
(岡山市立福浜中学校 修学旅行担当/谷岡浩輔 教諭)
「自分たちの計画で活動して達成感が得られるような、自分たちから学んでいけるような自信につながればいいなと思っています」
物事の本質を探って見極め、自ら問題解決につなげる「探究的な学習」に注目が高まっています。
修学旅行について調査・研究している日本修学旅行協会によると、今後の教育現場では修学旅行を「探究的な学習」の場として位置付ける動きが加速しそうだということです。
(岡山市立福浜中学校 3年生学年主任/橋本卓史 主幹教諭)
「子どもたちの好奇心を高めるチャンスになっていると思います」
もちろん旅の楽しみは他にもあります。
(岡山市立福浜中学校 修学旅行実行委員会/三井雄太 委員長)
「そこならではの食べ物を食べるのが楽しみです」
(岡山市立福浜中学校 修学旅行実行委員会/大野未果 副委員長)
「友だちと宿泊するのが夢なのでとても楽しみです」
「行き先」は元の形に戻ってきています。
岡山市によると、2022年は近県がほとんどでしたが、2023年は九州・沖縄方面が約9割でコロナ禍以前の形に戻りつつあります。
岡山空港では4年ぶりに沖縄線を増便。
修学旅行需要に対応しようと4月25日から5月16日の期間中、通常よりも20便多く運航して対応しています。
修学旅行を取り扱う旅行代理店は…
(東武トップツアーズ岡山支店/西山勝 副支店長)
「やっと久々に忙しくなったということで、貸し切りバスも1クラスに1台とかそういう形で運行しているのがほとんど」
5月末までに岡山市の公立中学校の約9割にあたる35校が修学旅行に出かける予定です。
(岡山市教育委員会学校指導課/坪井由佳さん)
「今までのやりたかったけどできなかったことがここでできるようになった喜びは大きいと思いますし、思い出もたくさん作れればいいなと思います」