都市部に住む家族が自然豊かな地方に数週間滞在して、地元のこども園などに子どもを通わせる「保育園留学」。東かがわ市のこども園でも6月から受け入れを始める予定で、現在 兵庫県の一家がモニターとして体験しています。
東かがわ市の引田こども園で元気いっぱいに遊んでいるのは甲斐永志くん(5)。
5月14日に兵庫県芦屋市から「保育園留学」として東かがわ市にやってきました。
保育園留学とは、都市部で暮らす親子が1週間から3週間ほど自然豊かな地方に滞在して、地元の子ども園などに子どもを通わせる留学プログラムです。
東京の企業「キッチハイク」が手掛ける事業で、これまで全国19の地域で200組以上の親子が利用しました。
そうした中、東かがわ市は6月から四国で初めて本格的に受け入れを始めます。
受け入れを前に意見を募ろうと、永志くん一家がモニターとして約2週間の保育園留学を体験中です。
永志くんは梅を採りにいったり海に行って遊んだりして自然を満喫。
友だちもできて園になじんだようです。
(兵庫・芦屋市から保育園留学/甲斐永志くん)
Q.何したのが一番楽しかった?
「梅採り、いっぱい採れたから」
Q.友だち何人できた?
「7人ぐらいはできた」
母親の愛さんは、生まれて5カ月の弟の世話で育休中。父親は建築士で、テレワークをしながら家族みんなで東かがわ市を満喫しました。
(永志くんの母/愛さん)
「まずは自然にあふれている場所で子育てができるのが一番です。(芦屋市で通っているのは)住宅街の中の保育園なので、なかなか思い切り遊ばせることが難しいので、そこが一番の魅力かなと」
永志くん一家は26日に芦屋市に帰ります。
(兵庫・芦屋市から保育園留学/甲斐永志くん)
Q.あした離れるのどうなん?
「寂しい」
Q.もうちょっといたかった?
「9(日)くらいおりたかった」
東かがわ市はこの「保育園留学」が子育て支援や市の認知度アップにつながるとして、事業を進める「キッチハイク」に対して最大で500万円の補助金を出すことにしています。
(東かがわ市官民連携マネージャー/寺西康博さん)
「保育園留学の様子を発信いただくことで、東かがわ市ってこんなところなんだ、今度行ってみよう、そのような効果もあると」
東かがわ市では、早ければ6月中に1組目の親子を受け入れ、2023年度中に11組の親子に保育園留学を体験してもらう計画です。
市の試算では、3人家族が2週間滞在した場合の費用は23万6000円ほどです。