大規模な洪水が起きた場合の浸水被害を避けるため倉敷市の病院が病院の周りに壁の建設を進めています。岡山県では初めての試みです。
倉敷市の倉敷中央病院です。高梁川から約3kmの位置にあります。
(記者リポート)
「国土交通省の想定では、高梁川が氾濫した場合、病院の床上40cm浸水します」
浸水対策として2022年10月から建設を進めているのがー―。
(倉敷中央病院/山形専 院長)
「これが壁です。これくらいやらないと、敷地がすごく広いので」
「真備の災害を見たら、やっぱりどうしてもこれは造らなきゃいけないという」
浸水を防ぐための鉄筋コンクリートの壁は「止水壁」と呼ばれています。
病院の周り約800mを囲む予定で高さは1.6m、厚さは30cmです。人や車の出入り口については非常時だけ組み立て式の壁を取り付けるということです。
「止水壁」の完成は2024年5月の予定です。
倉敷中央病院は建設費の一部を集めるため6月2日、クラウドファンディングを始めました。約16億5000万円の建設費のうち、1500万円を集めたいとしています。
(倉敷中央病院/山形専 院長)
「うちの病院を守らないといけない、職員全体そういう思いがあります。一緒に市民の方にも守っていただきたい」
寄付した人については希望すれば名前入りのプレートが「止水壁」に飾られます。
止水壁のクラウドファンディングの詳細は「倉敷中央病院 レディーフォー」で検索して下さい。