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市議「ミスの直後に発表すべき」救急車の遅れ2件巡り 全員協議会で意見相次ぐ 岡山・笠岡市

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 岡山県笠岡市で2022年、救急車の現場への出動や到着が遅れたミスが2件起きていた問題です。笠岡市議会で全員協議会が開かれ、議員からは「ミスが起きた直後に発表すべきだった」などの意見が相次ぎました。

(笠岡市議会/藤井義明 議員)
「隠すことばっかり言わないことだけを念頭に持っている。それを理由にして公表していない。だから(ミスが)2つも起こった。事案があったら報告をしなきゃ対策がとれない」

(笠岡地区消防組合 消防本部/浅野善弘 消防長)
「公表の基準を消防組合の内部でしっかりと構築して二度とこのようなことがないように考えたい」

 笠岡市議会の全員協議会です。笠岡地区消防組合の浅野善弘消防長が市議に対し、事案の概要を説明しました。

 笠岡地区消防組合によると2022年2月、救助要請を受けて救急車で出動しようとしたところ、盗難防止装置が作動して動かず、出動が6分遅れました。

 また、2022年12月には、通報を受けた職員が現場を十分に確認しないまま誤った場所に救急車を出動させ、到着が10分遅れました。

 搬送された2人はともに亡くなりましたが、搬送先の医師は、遅れとの因果関係はないとしています。

 笠岡地区消防組合は遺族の意向を理由に、6月8日に一部の報道機関が報じるまで公表していませんでした。

 議員からは「再発防止のために事実はすぐに公表するべきだった」や「情報が外部に漏れたことについてしっかり調査してほしい」などの意見が相次ぎました。

(笠岡市/小林嘉文 市長)
「一番大事なことは二度とこういった事案を発生させないこと。公表しないでほしいという思いは大事なことだと思いますし、それに類推できるようなことも公表しないでほしいということであればそれも尊重したい」

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