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岡山市の8月の救急出動は過去最多3421件 新型コロナ感染拡大で「救急搬送困難事案」が増加

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 9月9日は「救急の日」です。新型コロナウイルスの感染拡大により、救急車の出動や、患者の受け入れ先が決まるまでに時間がかかる事例が増えています。

 岡山市消防局で8月、救急車が出動したのは3421件。2021年8月より662件多く、統計をとり始めてから過去最多でした。

(岡山市消防局 救急管理係/橋本信明 係長)
「8月のお盆あたりをピークに、搬送困難事案が急増しました。現在は落ち着いてはいるけれども、予断を許さない状況かなと思っています」

 岡山市消防局では「患者の受け入れが可能か、救急隊が医療機関に4回以上問い合わせた件数」と、「搬送先が決まらず現場に30分以上とどまったケース」を集計しています。

 この2つの条件どちらにも当てはまる「救急搬送困難事案」は8月の2週目、3週目はともに1週間に29件発生していました。

 8月の最終週には11件に減りましたが、2021年の同じ時期と比べると5倍以上で依然として多い数字です。

(岡山市消防局 救急管理係/橋本信明 係長)
「現在、朝晩涼しくなって過ごしやすくなった半面、季節の変わり目なので体調を崩しやすい時季でもありますので、常日頃の体調管理も家族で気を付けてもらえれば」

 高松市消防局でも、8月の「救急搬送困難事案」は220件で統計がある中では、最多でした。

 2022年4月以降では搬送困難な事案のうち、約3分の1が新型コロナ感染の疑いでした。自宅療養中に体調悪化を訴えるケースもあるそうです。「タクシー代がないので 病院に運んでほしい」などのいわゆる119番の「不適切な利用」もあると言います。

 高松市消防局は、救急車を呼ぶか迷うときは、医師や看護師らが緊急性などを判断してくれる香川県の電話相談窓口「#7899」や、消防庁の全国版救急受診アプリ「Q助」などを利用してほしいと呼び掛けています。

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