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すれ違っても感染…「はしか」の流行懸念 専門家は特に「大人」への注意を呼び掛け 香川

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 「はしか」の流行が心配されています。感染者とすれ違っただけでも感染するとも言われていて、専門家は特に「大人」への注意を呼び掛けています。

(香川県立中央病院 小児科/伊藤滋 部長)
「(1人の感染者から)12人~18人(にうつす)って言われていますので、通常は一桁ですから。インフルエンザなどの比ではなく感染すると」

 国立感染症研究所によると、ここ数年は年間で10件ほどでしたが、2023年は6月4日までの速報値で累計14件確認されています。

 香川県立中央病院の小児科・伊藤滋部長は、人の行き来が増えている今、感染者がさらに増えるのではと懸念しています。

(香川県立中央病院 小児科/伊藤滋 部長)
「海外から入ってきたはしか。その方から感染力が強いので、日本人の間に広がっていくというパターンが多いんじゃないか。今後さらに増えていく可能性は十分あるんじゃないかと」

 感染すると、39℃以上の高熱や倦怠感、発疹などの症状があらわれ、肺炎などの合併症を引き起こす可能性も。

(松木梨菜リポート)
「感染力が非常に強いために、同じ空間にいるだけでも感染する可能性が高いということなんです」

 伊藤部長によると、主に「空気感染」するのが特徴で、感染者とすれ違っただけでも感染する可能性があるということです。

(香川県立中央病院 小児科/伊藤滋 部長)
「手を洗うとかマスクとか、そういうものでは予防できない。実際に今かかっている人の大半が大人。予防接種をするしかほかに手はない」

 年代によってワクチン接種歴が異なるため、まずは2回接種を完了してほしいと呼び掛けています。

(香川県立中央病院 小児科/伊藤滋 部長)
「昔そもそも打っていない人 1回だけで終わってしまった人っていうのが一番危ない。(接種歴が)分からない人は、いきなりはしかのワクチンを打つということも一つの手だとも思います」

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