太平洋戦争で岡山の街が爆撃を受けた「岡山空襲」からまもなく78年。戦争の記憶を伝える企画展が岡山市で開かれています。
戦火で溶けた岡山城の瓦。空襲が始まった直後の時刻を指したまま止まった時計。
戦争の悲惨さや平和の尊さについて考えてもらおうと、岡山市が毎年この時期に開催している「岡山戦災の記録と写真展」です。
市内を中心に集めた約350点の資料や写真を展示しています。
1945年6月29日の岡山空襲では、アメリカ軍の爆撃機が約890tの焼夷弾を落としました。
市街地の約6割が焼失し、少なくとも1737人が亡くなったとされています。
市は、空襲があった日を「岡山市平和の日」に定めています。
2005年からは空襲を体験した人への聞き取り調査を行っていて、その証言も公開しています。
(岡山空襲展示室/木村崇史 学芸員)
「展示を分かりやすくポイントをまとめて紹介したパネルを何点か用意しています。特に若い方々、小学生・中学生の方々に知っていただきたいと思っています」
この企画展は岡山シティミュージアムで、6月30日まで開かれています。