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ユネスコ無形文化遺産「念仏踊り」が27日開催 後継者不足に直面…多くの人が見に来られる日曜日に 香川

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 雨乞いと五穀豊穣を願う「念仏踊り」が27日、香川県綾川町で行われます。念仏踊りは、ユネスコの無形文化遺産に2022年登録された41件の「風流踊」の一つです。ユネスコへの登録を歓迎する一方で、現在念仏踊りは深刻な後継者不足の問題に直面しています。

 20日の夜、綾川町の公民館で「念仏踊り」の練習が行われていました。綾川町には念仏踊りのグループが11あり、こちらはその1つの「北村組」です。

 太鼓打ちを担当する小学生を除くと、参加者の平均年齢は60代半ば。最も若い人で45歳、最高齢は86歳と高齢化が進んでいます。

(北村組代表/有岡俊文さん)
「かつては楽しみであり信仰でもあったんですけど、生活様式が激減する中で、『なぜこのお祭りを担っていかなければいけないのかな』という意義が、見えなくなってきたのではないかなと思っています」

 念仏踊りは、農業と深く関わる神事です。40年ほど前、北村組として参加していた約50人は、多くが農業を営んでいたそうです。

 2023年、踊りに参加するのは18人。中には、農業とは無縁のメンバーもいます。

 また、千年以上の歴史を持つ念仏踊りは、代々「口伝え」と「見よう見まね」で受け継がれてきました。

 しかし、その方法では受け継いでいくのは難しいと、北村組代表の有岡俊文さんは考えています。

 そこで有岡さんは、念仏踊りの所作を文書に書き起こしました。

(北村組代表/有岡俊文さん)
「後世に伝えるというの大事なんですけど、無形文化財なので、生きているその人自身が担っている文化財なので。目に見えて形あるものとして、みんなが工夫して残していかなければいけないと思いますし、その1つではないかなと思っています」

 そうした中、どうすれば念仏踊りを伝え続けられるのか? メンバーはそれぞれの考えを持っていました。

(北村組のメンバー[66])
「例えば農業経営高校が地元にありますけれども、そこで郷土芸能部を作っていただいて、地域でご縁を作って、それで伝統の踊りや文化を継承して欲しいなと思ったことがあります」
(北村組のメンバー[45])
「小学生とか小さい子どもにも見に来てほしいし、可能だったら、小学校の授業に中にも取り入れて、一緒にやってみるとかぜひ知ってもらって。(見に)来たことない子が地元ではいないような、そんな学校になってほしいなと思います」

 念仏踊りは、これまでは開催日が8月25日に固定されていました。

 これを2023年から「8月25日以降の最初の日曜日」に変更し、多くの人が見に来ることができるようにしました。伝統を守り続けるための取り組みの一つです。

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