風対策を求められている香川県立アリーナについて、県教育委員会は4日の県議会特別委員会で、メインアリーナの出入り口に「風除室」を設置する設計変更案を示しました。
高松市サンポートに建設中の香川県立アリーナを巡っては、指定管理者の事業体が、「風対策のための設計変更」を求める陳情を県議会に提出し、6月県議会で採択されています。
香川県によると、外から吹き込む風については、新たに「風除室」をメインアリーナの出入口に設置することとし、細部については設計者や指定管理者らと調整を進めているということです。
設計変更を受けて、委員からは上限190億円とする工事費や2024年11月までの工期への影響について質問が出ました。
これに対して淀谷教育長は「工期に影響を及ぼさず、予算も範囲内に収まる設計変更と考えている」と見解を述べました。
県は設計変更に伴う業務委託費など約900万円の補正予算案を9月14日に開会する9月県議会に提案するとしています。
(香川県教委/淀谷圭三郎 教育長)
「設計をしてみないとやはりはっきりしないものではありますが、工期についてもそういう見通しが立てられている状況の中で設計費をお願いしているので、まだまだ不確定要素はあるということでご理解いただきたい」