身近なモチーフを超写実的に描くスーパーリアリズムの画家・上田薫さんの特別展が高松市美術館で開かれています。
上田薫さんは1928年生まれの94歳。写真をもとに精巧に描き出す独自の写実表現を確立しました。
代表作の一つ「なま玉子J」は、卵が割れる瞬間を写真に撮ってから描いたもので、卵の生々しさはまるで写真のようです。
東京芸大在学中に洋画家・梅原龍三郎のクラスで課題として描いたデッサンは、抽象画家として作風を模索していた若い頃の作品で、初めて公開されました。
上田さんはグラフィックデザイナーとして活躍したのち、スーパーリアリズムという独自の作風を確立しました。
(来場者)
「いつも見慣れているものがキャンバスに大きく描かれていて、何か普通では気が付かないところに気付かされるようなおもしろさがあります」
特別展「上田 薫展」は9月18日まで高松市美術館で開かれています。