高松空襲の語り部をしている男性が高松市の小学校で講演し、子どもたちも犠牲になってしまう戦争の悲惨さを伝えました。
(高松空襲の語り部/浄土卓也さん[85])
「死ぬ理由ないですよ、何にも。私たちは『誰も』『どこの国も』恨んでもいない。だけど戦争になったら非戦闘員が一番死ぬのが20世紀と21世紀の戦争の特色なんです」
高松市立檀紙小学校の6年生約100人を前に話したのは浄土卓也さん(85)です。
1945年の高松空襲では、B29による爆撃で高松市中心部の約8割が焼け、1359人が亡くなりました。
北海道出身の浄土さんは高校教師として高松市に赴任。退職後に旧・高松市平和記念室に勤めて、空襲の資料などを調査し、10年ほど前から語り部として児童たちに悲惨さを伝えています。
浄土さんは講演の中でパレスチナ情勢にも触れ、「民間人が多く犠牲になる戦争は許されないものだ」と繰り返し訴えました。
(小学6年生)
「今生きていることが、当たり前じゃなくて、生きていることに感謝しながら生きたいと思いました」