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高松空襲から78年 語り部が小学生に平和の尊さ語る「本当に一瞬でなにもかもなくなった」

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 高松空襲から7月4日で78年です。高松空襲の語り部として活動している男性が丸亀市の小学校で講演し、子どもたちに平和の尊さを訴えました。

 講演したのは、「高松市戦争体験を語り継ぐ語り部の会」会長の池田實さん(85)です。池田さんは7歳の時に高松空襲を体験しました。

 78年前の7月4日、高松市上空に飛来したアメリカ軍のB-29爆撃機から高性能爆弾24t、焼夷弾809tが降り注ぎました。1359人が死亡し、1万8500戸あまりが全焼。市街地の約8割を焼失しました。

 池田さんは母親にたたき起こされ、漆器工場を営んでいた高松市塩上町の自宅から、母親と兄、姉と逃げ出しました。

(高松市戦争体験を語り継ぐ語り部の会/池田實 会長)
「一瞬でね、住むところも着るものも、食べるものも教科書も絵本もおもちゃも、本当に一瞬でなにもかもなくなったんです」

 その後は、東かがわ市の親戚が所有していた山小屋に疎開し、むしろを敷いて寝泊まりし、サツマイモのツルや葉までも食べて生活をした体験を語りました。

(高松市戦争体験を語り継ぐ語り部の会/池田實 会長)
「新しい歴史を作るには戦後77年貫いてきた平和を守るような正しい時代をぜひ皆さん作っていただきたい」

(児童は―)
「(今は)平和だなと感じます。戦争は絶対に繰り返してはいけないなと思います」
「たくさんの人に話を広めていきたいと思います」

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