朝晩の気温が低くなり「鍋」がおいしい季節ですよね。このところ野菜が高いですが、今後の見通しを取材しました。
(買い物客)
「お野菜、最近高いので少しずつ少量購入しています」
「キャベツは1個買うと300円近くなるでしょ。だからカット野菜買って組み合わせてます」
第一生命経済研究所によると、家庭の消費支出に占める食費の割合を示すエンゲル係数は、2022年9月から2023年8月までの1年間の累計が29%を超え、ここ40年間で最も高くなっています。食品の値上げが続いているのが原因だと分析しています。
朝晩の気温が低くなり、これから本格的な鍋のシーズンを迎えますが、その具材に欠かせない「野菜」の価格はというと……。
(マルヨシセンター青果商品部/井戸淳一 バイヤー)
「高いですね。一時に比べて落ち着いたものと、また上がってきた商品もあるんですけど」
夏の猛暑の影響などにより、白ネギは1本158円と例年の1.5倍に。ダイコンは1本298円で、同じく例年の1.5倍と価格は高騰しています。
一方で、鍋料理には欠かせない「ハクサイ」は、9月までの高値と比べると少し落ち着いてきました。こちらのお店では、4分の1カットが138円で、9月より2割ほど安くなっているそうです。
(松木梨菜リポート)
「高騰する中で、例年よりも価格が落ち着いているものがあります。それがジャガイモです」
(マルヨシセンター青果商品部/井戸淳一 バイヤー)
「料理としてはポトフとかおすすめしてます」
こちらでは、ジャガイモは500gで158円と例年より2割ほど安くなっています。
マルヨシセンターによると、産地の北海道であまり猛暑の影響を受けず、出荷量が多いことが理由だということです。
本格的な鍋のシーズンとなる11月には、野菜の価格がさらに落ち着くとみられています。
(マルヨシセンター青果商品部/井戸淳一 バイヤー)
「11月中旬になったら、香川産とか徳島産が増えてきますので、相場的には下がってくると思います」
マルヨシセンターでは現在、例年の1.5倍程度の高値が続くダイコンや白ネギなども、安くなると予想しています。