全国の金魚の愛好家が自慢の金魚の美しさを競う品評会が19日、東かがわ市で開かれました。
ゴツゴツとした頭に……横に張った尾ひれ。約200年前に日本に入ってきた「日本オランダ獅子頭」という品種の金魚です。
19日、東かがわ市で開かれたのが「日本オランダ獅子頭」の全国品評大会です。北は山形県から南は鹿児島県まで約40人の愛好家が自慢の金魚を持ち寄りました。
(出品者は―)
「静岡県浜松市から参りました」
「きょうは鹿児島から来ました。精一杯頑張りました。結果がどうであれ、楽しみたいと思います」
審査員長を務めるのは、東かがわ市在住で日本オランダ獅子頭愛好会会長の中嶋一誠さん(68)です。
(日本オランダ獅子頭愛好会/中嶋一誠 会長)
「きのうの準備は大変だったんです。すごく寒かったんですが、こんないい天気になって、朝からたくさん日本中の方が集まってくれています。ありがたいと思っています」
この品評会は今回で15回目。過去最多の211匹が出品されました。
金魚は「生まれて1年目」「2年目」「3年目以上」の3つの部門に分けて審査します。出品者は少し離れた場所から審査を見守ります。
審査では、容器の中でより美しい個体を次の容器に移していきます。こうしてランクの高い容器に入った金魚の中から「優勝」が決まります。
(千葉県から参加/「2年目の部」で優勝)
「大変光栄でございます。水替えには気を使いました。見て美しいっていうものを早く作りたい、その一言です」
(記者リポート)
「審査を終えた金魚は、こうして相撲の番付になぞらえた順位が付けられて、どんどん洗面器に入っていきます」
(出品者は―)
「みんなええ魚持って来とるなと思って。何匹か洗面器にのった(入賞した)のでよかったかなと」
「まだ学生なんで、なかなか 餌やりとかでサイズは出せんかったんですけど、家族にもちょっとお願いしてあげてもらったりしたんで、 良かったです」
(日本オランダ獅子頭愛好会/中嶋一誠 会長)
「見事。会員さんがこんな立派な魚に育ててくれて、この15年間で最高の出来です」
また、品評会の会場では金魚の競りも行われました。
最も高く落札されたのがこちらの金魚……。
(競りの様子)
「5万1000円!」
5万1000円で競り落としたのは、「2年目の部」で優勝した千葉の男性でした。
(競り落とした人は―)
「(購入の決め手は)将来性ですね。なおかつ尾が非常にいいということで」
(日本オランダ獅子頭愛好会/中嶋一誠 会長)
「金魚の愛好家を増やしたいという思いも強いんです。その中で日本オランダ獅子頭を飼いたいという人が増えてきてくれたら、もう最高だと思います」