18日、国の文化審議会はユネスコの無形文化遺産に新たに提案する候補に「書道」を選びました。香川県の書道教室や用具店では期待の声があがっています。
香川県三木町で開かれている書道教室。指導する加藤聖岳さんは、より多くの人が書道に触れるきっかけになればと考えています。
(聖融書道会 主宰/加藤聖岳さん)
「やっぱりうれしい。何か(新しいことを)しようと思うときに、選択肢の中に書道がなかった人にも、『日本には書道がある、やってみようかな』という選択の一つに出てきてくれたらうれしい」
文化庁によると、「書道」には日本の文化として多様性や深みがあることが、提案候補に選ばれた理由の一つだとしています。
(聖融書道会 主宰/加藤聖岳さん)
「書道をしている人が、たくさんそれ(登録)を願っているので、このままいって、認定してもらった方がうれしいです」
高松市で40年以上続く書道用品店「山田新光堂」の山田幹雄社長によると、少子化や習い事の多様化などで、書道をする人は年々減っているということです。それだけに、ユネスコ無形文化遺産の登録に期待をにじませます。
(山田新光堂/山田幹雄 社長)
「子どもの塾の多様化で、書道だけじゃないような状態になってますんで、その分この30年間、だらだら(売り上げは)下がっているというのは現実。やっぱりきれいな字に対するあこがれは誰でもあると思いますので、こういうことから書道に接する人が増えたらいいなとはずっと思ってます」
「書道」は、2024年1月の関係省庁の連絡会議でユネスコに提案するかどうかが正式に決まります。