香川県高松市の円座地区で古くから伝わる敷物・菅円座の形を模した和菓子「円座焼き」。これまでキッチンカーで販売されていましたが、お土産用の商品の販売が14日、始まりました。
円座町の名前の由来になったとも言われる伝統的な敷物・菅円座は、職人不足や材料の菅の確保が難しいことなどから、将来的には作れなくなると言われています。
そんな菅円座の「形」を焼き菓子にして後世に残そうと動き出したのが、円座地区に住む杉本美智子さんです。2022年3月に高校教師の仕事をやめ、焼き菓子の形・使う食材などを研究してきました。
そして完成したのが「円座焼き」です。形は、真ん中のくぼみや、編み始めと編み終わりがないという、菅円座の特徴を再現しました。また生地はタピオカ粉を使うことで、もちもちの食感に仕上げました。
この円座焼きは、高松円座郵便局の横で出店しているキッチンカーで、2024年2月から販売しています。現在は、毎週木曜日と土曜日に出店していて、定番の粒あん以外にも、季節に合わせた味を提供しています。
地元の人たちを中心にたくさんの人に食べてもらいましたが、円座地区以外の人にも食べてもらうため、杉本さんは2025年2月ごろから、お土産として食べてもらうための商品開発も開始。時間が経ってもおいしく食べられる方法や包装の仕方などを試行錯誤しました。
そして7月14日、お土産の販売が始まりました。その名も「さぬき 菅円座」。個包装になっていて、5日間日持ちするということです。
味は粒あんのみで、1個150円。6個入りの1箱は1080円で販売します。受注販売するため、公式ラインから注文する必要があります。詳しくはインスタグラム(@enzayaki_kagawa)をご確認ください。