高松市の「円座地区」の名前の由来となっている敷物「菅円座」。その形をモチーフにしたお菓子の販売が始まりました。
4日、高松市円座町の廣旗神社で開かれた「節分祭」。この会場にキッチンカーがやってきていました。販売されていたのは、タピオカ粉を使ったもちもちの生地にあんこが入った「円座焼き(1個150円)」です。
(円座焼き 店主/杉本美智子さん)
「緊張はしますけど頑張ります」
地元の伝統文化である敷物「菅円座」は、材料となる植物の菅の栽培や確保が難しく、将来的に作れなくなる可能性があります。
店主の杉本美智子さんは、その形をお菓子にして後世に残そうと考えました。
そして約3年かけて「円座焼き」を開発し、この日初めて販売しました。
販売初日は、目標の300個を超える330個が売れ、多くの人が見た目や味を楽しんでいるようでした。
(円座焼き購入者は―)
「円座焼きが来るっていうので来てみた。そっくりですごい」
「おいしい」
「(菅円座は)原料がなくなって作るのが難しいと聞いたんですけど、こういう形で続いてくれたら」
(円座焼き 店主/杉本美智子さん)
「地域の方協力してくださるから本当うれしい。私が次の世代につないでいけたらいいなって改めて思った」
「円座焼き」は、毎週木曜日に円座郵便局の近くで販売されます。