岡山県北部の鏡野町で東京の企業が大規模な風力発電の事業を計画しています。その計画が地域の自然を壊す恐れがあるなどとして、16日、地元住民らが県に反対の要望書を提出しました。
(計画地近くに住む夫婦)
「正面、電柱のちょっと左(の山頂)くらいそこから、ずらーっとあっちの見えない方まで(風車を設置する)」
風力発電事業が計画されているのは岡山県北部にある鏡野町の富と羽出地区です。
東京に本社があり再生可能エネルギー事業を行なっているJRE、ジャパン・リニューアブル・エナジーは、山の稜線沿いに、高さ最大180mの風車を最大で25基設置するなどとしています。
一方、地域住民からは不安の声も……。
(計画地近くに住む夫婦)
「法的にクリアしたらいけるという」
「分からないことが一番不安」
そんな中16日、地元住民らでつくる団体は計画に反対する要望書と6000人近い署名を岡山県に提出しました。
風車の建設により自然破壊や土砂災害、騒音による健康被害の恐れがあるとしています。
2023年11月には鏡野町にも同様の要望をしています。
(鏡野風力発電を考える会/大角香櫻里さん)
「私たちの電気代が安くなるわけでもないし、雇用が増えるわけでもないし、それで本当に大事なものを手放してしまうことになりますよ、それでもいいんですかと、みんなで考えてもらいたい」
KSBの取材に対しJREは「住民の意見を受け止めた上で、説明会なども利用しながら計画を検討したい」としています。