岡山・香川の話題のものやスポットを紹介する「いまココ!ナビ」です。桜が散り始める時期になりましたが、春に楽しめる花はまだまだあります。香川県には、地元の人が守り続けている花の名所があります。
まさにじゅうたん……「郡家れんげの郷」
(山下佳乃リポート)
「こちらには、レンゲが一面に咲いています。しゃがんで見てみると……まさにじゅうたんですよ。色んな見方ができます」
丸亀市郡家町にある「郡家れんげの郷」です。
昔ながらのレンゲ畑を子どもに楽しんでもらおうと、10軒ほどの農家が約2万平方メールにわたってレンゲを育てています。
12日は地元の園児や児童が遊びにきました。
子どもたちは、畑の中を走ったり、レンゲの布団に飛び込んだり、讃岐富士をバックに花を摘んだりしていました。
この畑では、14日に「郡家れんげ祭り」が開かれ、自由にレンゲを摘むことができます。また、うどんやフランクフルトなども販売されます。
祭りは午前10時から午後1時までです。
岩田神社の「藤まつり」
高松市飯田町の岩田神社では、13日から「藤まつり」が開かれます。
(山下佳乃リポート)
「現在は15cm~30cmほど伸びています。まだ見頃まではもう少しというところですが、少しずつ花びらが開いている様子が伺えます」
岩田神社の藤は、樹齢840年以上と言われ、1本の木が約450平方メートルにわたって枝を広げています。
寒い日が続いたことや、雨が多かったことなどから、満開の時期が例年より1週間ほど遅れているということです。
(岩田神社 総代会会長/西谷泰男さん)
「もう少しすれば、1日に15cm~20cmぐらい伸びると思います。見頃は来週の今頃です」
見頃を迎えると、薄紫色の雲が空に広がります。
花房が1.5mほど伸び、その様子がクジャクに似てていることから「孔雀ふじ」とも呼ばれています。
(岩田神社 総代会会長/西谷泰男さん)
「天候によって色の変化があるんです。雨の時は紫が濃いですね。日中の日が照った時は紫が薄い」
この「藤の花」は、地元の人たちが剪定や草刈りなどをして守っています。多くの人に楽しんでもらうための工夫も……。
山下アナ「どういう風に変化してきているんですか?」
向井さん「藤の木自体が非常に古くなってきているんで、用心しながら少し上げてきているんですよ。そうすると花が非常にきれいに見えるでしょ」
一級建築士の資格を持つ向井さんは、花が視界いっぱいに広がるよう、3年ほど前から枝の高さを調節しているそうです。
(岩田神社の氏子/向井盛泰さん)
「だんだんきれいになるに従ってお参りしてくれる人も増えてきたりするので、神社も活性化していく。その相乗効果でね」
これからも花を守るために、「藤まつり」の期間中は募金箱を設置します。
岩田神社の「藤まつり」は4月13日から4月30日までで、ライトアップや演奏会なども行われます。