北欧のスウェーデンで、有事の際に退役将校を招集する年齢の上限を70歳に引き上げる案が検討されています。
スウェーデンのヨンソン国防相は14日、退役将校の徴兵年齢の上限を47歳から70歳に引き上げることなどを盛り込んだ報告書を政府の調査委員会から受け取りました。
ヨンソン国防相は、スウェーデンが「重大な時代」に直面していると述べ、有事に十分な要員を確保する必要性を指摘しました。
そして、この件に関する法案を来年の早い時期に議会に提出する意向を示しました。
軍の幹部は現地メディアに対して、「人数を増やすだけでなく、スキルを持つ専門家を採用することが重要。今は人材を見つけるのが困難な状況だ」と述べ、特に補給や技術分野の専門家を求めているということです。
スウェーデンは、ロシアのクリミア併合を受け2018年に徴兵制を復活させています。
ウクライナ侵攻後の去年3月にNATO(北大西洋条約機構)に加盟し、2032年までに国防費をGDP比で3.5%に引き上げる方針です。
提供:スウェーデン政府