防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。保育士や幼稚園の先生などを目指す学生に防災の知識を身に付けてもらおうという授業が岡山市の短期大学で行われました。
(「子どもと防災」ゼミ)
「将来保育者になる皆さまに、火災について考えてもらうことをきょうは目標にしていきたいと思います」
岡山市北区の中国短期大学で行われた「子どもと防災」ゼミには、防災に興味を持つ保育学科の1年生21人が出席しました。
中国短期大学では、防災の知識が保育所や幼稚園などで必要になるとの思いから、岡山市消防局と連携して2024年度からこの授業を始めました。
(中国短期大学 保育学科/𡈽田 豊 学科長)
「これから保育の現場に出ていく学生たちにぜひ防火教育、防災の知識を身に付けてほしいなということで、これまでよりもより深い知識だったり、スキルを身に付けることができるのかなというところで期待はしているところです」
今回の授業では岡山市消防局の職員が講師を務め、火災についての講義のほか「防火カード」を使ったゲームを行いました。
「防火カード」には火災の原因や場所、燃えるもの、消し方などさまざまな種類のカードがあり、学生がそれらを並べて火災の発生から消火までのストーリーを作ります。ゲームを通して子どもと一緒に楽しく防災が学べます。
(岡山市消防局 予防課/繪面暢利 主査)
「教える立場となれば、さらに自分の知識も上がりますし、非常に良いのかなと思っています」
今回の授業で学生たちも防災への意識がさらに高まったようです。
(保育学科[1年]/片岡実夢さん)
「防火カードで遊んだんですけど、大学生でも普通に楽しめたし、子どもでも絵が分かりやすく描いてあって、自分が保育士になった時に見せて、一緒に遊んであげたいなと思いました」
(保育学科[1年]/森哉真人さん)
「どうやったら火事が起きるのかを学べましたし、子どもたちにもきょう学んだことを教えることができるので、とても良い授業だったなと思いました」
「子どもと防災」ゼミは7月までに避難訓練や救命講習など、あと6回の授業を予定しています。
(中国短期大学 保育学科/𡈽田 豊 学科長)
「保育の現場というのは子どもの命を守るっていう一番の使命がありますので、そういった(防災の)知識を持っているってことは、子どもの命を守ることにも直結するのかなと思いますので、ぜひ頑張ってほしいなと思います」