高松市議会は、6月議会から代表質問や質疑での議員の発言時間を見直します。少数会派や無所属の議員が撤回を申し入れましたが、決定どおり運用されることになりました。
高松市議会では議会の長時間化を防ごうと、6月議会からこれまで一律50分だった代表質問の発言時間の目安を、会派の人数に応じて30分から60分にするほか、質疑や討論の時間を15分に制限します。
最大会派を除いて、発言時間が減ることになります。
これに対し、共産党議員団と無所属の議員が「議会の監視機能を自ら弱める」などとして9日、撤回を申し入れました。
これを受け、議会運営委員会が10日、改めて協議しました。
(見直しを提案した自民党議員会/佐藤好邦 議員)
「それぞれが質問内容に工夫を凝らしていく一つの機会になるものと考えていますから、前回の決定通り6月定例会から実施してはどうかと考えている」
(市民フォーラム21/中西俊介 議員)
「結果的には(質問の)充実よりも制限というのが先に立つ議論になってしまったことは非常に残念。この制限が適切なのかどうかは、実際に運用しながら適宜見直しも含めてしていっていただきたい」
無所属の茂木邦夫議員は許可を得て発言し、「議会が長時間化しているというデータや、他の自治体の事例などを検討した上でルールを決めるべきではないか」と述べました。
しかし、決定どおり6月議会から新ルールを運用し、検証していくことになりました。