香川県土地改良課・ため池防災対策グループの調べによりますと、2023年度末の県内のため池数は1万2231カ所で、3年前の調査より38カ所減りました。
受益地がなくなったために廃止工事などを行ったのが17件、民間・個人による埋め立てが11件、埋没などによる荒廃が13件あった一方、かんがい用水を供給してため池として新たに3件の届け出がありました。
これにより、県内のため池の総貯水量は約1万7300立方メートル減少し、1億4221万8000立方メートルになりました。農業用水のため池への依存度は約5割となっています。
また、農業用ため池のうち、決壊によって周辺への被害が懸念される「防災重点農業用ため池」は58カ所増えて3107カ所になりました。
香川県のため池数は兵庫県、広島県に次いで3番目です。県の総面積に対するため池の密度では他の都道府県を圧倒していて、依然として全国一となっています。