非常に強い台風10号は奄美大島の東の海上をゆっくりと北寄りに進んでいます。その後もゆっくりと北上を続け、岡山・香川に最も接近するのは30日金曜日から31日土曜日ごろにかけてとなる見込みです。
その台風10号の接近を前に農家は対策に追われています。
高松市東植田町の農家・安西大貴さん(34)です。約15haで米や野菜を育てています。台風による風や雨で農作物が傷つくことを懸念しています。
(高松市の農家/安西大貴さん)
「(ナスは)風が一番天敵で、ちょっとでも葉っぱとか当たって揺れたりしたらナスの表面がかさぶた みたいになるんですよ。(Q.食べられますよね?)食べられます。けど見た目が悪いので価値は落ちますね」
25日から、2日かけてナスの支柱をバンドで固定し大きく揺れないように補強しました。
対策が難しい野菜も
また、対策が難しい野菜も。ビニールハウスで栽培している香川県産のアスパラガス「さぬきのめざめ」です。
(高松市の農家/安西大貴さん)
「風の方向によってはハウスを閉めたりとか、ここの面を閉めたりとか風の方向によって対策するので、いざ台風が来てみないと分からない部分もあって」
台風による被害が心配なのは、出荷する「芽」の部分だけではないといいます。
(高松市の農家/安西大貴さん)
「収穫物が倒れることはないんですけど、これ『立茎』というアスパラが伸びた状態なんですけど、これが倒れてしまう。これから栄養もらって新しい芽が出ているので、これが倒れると大事ですね」
雨の対策も
風だけでなく雨にも対策が必要です。
(高松市の農家/安西大貴さん)
「ここあえて真ん中をぶち切って水がちょっとでも早く出るように」
ブロッコリーを植えている田んぼには水路をひきました。水に浸かってしまうと植えたばかりの苗が腐ってしまうといいます。
(高松市の農家/安西大貴さん)
「今までの経験上やれることはある程度全部して、あとはもうどんとこい。被害があるのはある程度仕方がないとは思うんですけど、できる対策して台風に備えたい」