岡山県で初めての取り組みです。デイサービスの送迎車を共同運行することで利用者の送迎の効率化を図る実証実験が11日、高梁市で始まりました。
高梁市と高梁市社会福祉協議会などがデイサービス事業所の負担軽減を図ろうと始めたものです。
高梁市では人手不足の影響などで各事業所とも送迎員の確保が困難な状況となっています。
実証実験では、事業所ごとではなく市の社会福祉協議会が送迎業務を集約し、AIのシステムを使って5台の送迎車でエリア内7つの事業所に利用者を送迎します。
実証実験は12月13日まで行われ、高梁市では、延べ約730人の利用を見込んでいます。
(デイサービス事業所の作業療法士)
「取り組みがうまくいくことで施設が便利になるというだけではなくて、地域の住民の方がうまく施設が使えるというところにつながるかなと大変期待しております」
(高梁市/石田芳生 市長)
「幸せを実感できる。高齢者も、介護事業を経営されている皆さまも『この地域で最後まで住んで良かった、事業を経営して良かった』そういった町になればいいなと考えております」
実証実験は国の補助事業として行われ、事業費約800万円の2分の1を国が負担します。
市では運行効率や経費などの結果を見て2025年度からの本運行を検討するとしています。