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風化させないために…大正時代の小作争議「伏石事件」から100年 高松市で記念式典

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 大正時代に今の高松市伏石町で起きた小作争議、通称「伏石事件」から29日で100年です。高松市で記念式典が開かれました。

 高松市伏石町で開かれた記念式典には、遺族や地域住民ら約60人が出席しました。

 伏石事件は、1924年に伏石地区の小作農民たちが土地の使用料を減らすよう地主に求めたことがきっかけで起きました。

 地主に稲を差し押さえられた農民らが刈り取りと脱穀を行ったところ、警察が窃盗などの疑いで農民ら24人を検挙。過酷な取り調べで自殺者も出て全国で抗議行動が行われました。

 祖父が事件の当事者で、式典の主催者、植田重則さんは2024年で80歳。事件から100年が経ち、語り継いでいくことの難しさを感じています。

(祖父が事件の当事者/植田重則さん)
「風化させたくないという思いはあっても、やってもらえる人を見つけることができないのが実情じゃないかなと」

 植田さんは事件を風化させないために、2025年5月ごろまでに記念誌を作りたいとしています。

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