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2025年、思い出が消える?ビデオテープが危機…カメラ専門店ではデジタル化の依頼が増 岡山市

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 懐かしの「VHSビデオ」。大切な思い出を残している人もいるのではないでしょうか。こうしたビデオテープが間もなく見られなくなるかもしれません。

 岡山市のカメラ専門店「カメラのノグチ」では、ここ1、2年、VHSなどのビデオテープをDVDにダビングする依頼が増えています。

(カメラのノグチ/野口慎一郎 社長)
「デッキがおうちの中で故障してしまったり、もういらないと思って捨てられたりとかですね、そういった形で再生する機械がなくなってしまって、もうできなくなったんでお店にお願いをします、というふうにして持って来られる方が多いですね」

 2019年、ユネスコなどはビデオテープなどの磁気テープに記録された音声や映像は2025年までにデジタルファイル化しなければ二度とアクセスができなくなりかねないと警鐘を鳴らしました。

 再生機器の製造や保守サービスが終了したことに加え、昔使われていたテープが劣化してきていることなどが理由です。

(カメラのノグチ/野口慎一郎 社長)
「(周辺は)湿気が多い地域が多いのでどうしても、カビですね、そういったものにやられてしまっているテープが多いですね。そうすると再生がやっぱり不可能になってしまったり。テープの寿命としては30年ぐらいがいいところ」

 この店にダビングの依頼に来るのは、40代後半から60代の人が多いということです。

(カメラのノグチ/野口慎一郎 社長)
「息子さんや娘さんがこれから一家を持とう、結婚しようというような時に、結婚式のオープニングムービーやプロフィールムービーなんかに使われる映像を、思い出の中からそういった場面を抜きとるためにデジタル化をご要望になってお持ちになる方が多いですね」

 岡山市の岡山県立図書館では教養や芸術、郷土資料などの映像を収めたビデオテープ約2000本を、残すものと残さないものに仕分けした上でデジタル化を進めています。

 作業が始まったのは5年ほど前で、全ての保存が終わる時期に見通しは立っていませんが、今のところ順調に進んでいるということです。

(岡山県立図書館/佐藤賢二さん)
「デジタル化をするっていうことは、いつまでも皆さまに映像を見ていただけるっていうことになりますので、意義のある取り組みかと思います」

 みなさんも眠っているビデオテープを呼び起こしてみてはいかがでしょうか。

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