岡山県の天然記念物で、樹齢1000年と言われる真庭市の醍醐桜が見頃を迎えています。
(記者リポート)
「里山に春を告げる醍醐桜が今年も立派に咲き誇っています」
真庭市別所の高台に立つ「醍醐桜」は高さ18m、幹の回りが7m、四方への枝の広がりが20mほどある巨大な一本桜です。鎌倉時代に後醍醐天皇が称賛したことが名前の由来とされています。樹齢は推定で1000年、この山里に根を張り続けてきました。
(この集落に住む/春木治夫さん[83])
「どこの家からも見えるんです。戸を開けたら。桜が。この桜が咲いたら、苗ものをしたり、田んぼのこしらえしたりしよりましたみんな。暦みたいなものです。寿命は人間にもありますが、そりゃあ大したもんです」
品種は、白く小ぶりな花をつける「アズマヒガン」です。真庭市によりますと、2025年は、例年より3日ほど遅い4月5日に満開となりました。
(訪れた人は―)
「これだけ花が付いてたら、とっても見事で、見応えがあった。素晴らしいです」
醍醐桜は今週いっぱいが見頃で、午後6時半から9時まではライトアップされています。