その名前の通り、激しいせきが長く続く感染症「百日せき」。4月、全国で感染者数が過去最多を更新し岡山県でも子どもを中心に患者が急増しています。
百日せきは激しいせきをともなう感染症で、飛沫や接触によって感染します。
岡山県によりますと、2025年に入ってから5月8日までの県内の感染者数は385人。まだ5月ながら、過去最多だった2019年の428人に迫る勢いです。特に4月以降、1週間で50人以上の患者の報告が続いています。
岡山市の小児科クリニックでも相談が徐々に増えています。医師は百日せきのワクチンを打つ生後2カ月より前の乳児には特に注意が必要だといいます。
(青山こども岡山北クリニック/浦山建治 副院長)
「コンコンとせきをして、息を吸うときに、息を止めてしまったりして、そこで無呼吸になったりして重症化しやすい」
百日せきの症状は、感染してからの期間で変わってきます。受診のタイミングは。
(青山こども岡山北クリニック/浦山建治 副院長)
「最初は普通の風邪のような症状で、その時期が2週間くらい。2週間過ぎると、せきがものすごい激しくなってくる。1週間以上風邪が治りませんという時には、頭の片隅に(百日せきを)思い起こしたほうがいい」
感染を広めないためにどのような対策が必要なのでしょうか。
(青山こども岡山北クリニック/浦山建治 副院長)
「2カ月から5種混合というワクチンがあって、乳児はそのワクチンを打つことによって感染から守られますから、まずはそこをきちんと打っていただく。10歳を超えたら免疫なくなっちゃいますから、そこから先の人たちは、ちょっとせきが出るなと思ったら、マスクをして行動してもらうとか、不要不急の外出をなるべく控えるとかが対策になってくる」