耕作放棄地を活用しました。岡山県備前市で認定こども園の園児たちが農業を体験しました。
農業を体験したのは備前市の伊里認定こども園の園児13人です。
園児たちは約300平方メートルの土地にマクワウリとサツマイモの苗を植えていきました。園児たちはやわらかい土の上での作業に苦戦しながらも楽しんでいました。
(園児は―)
「植えるのが楽しかった」
「楽しかったけど、ちょっと難しかった」
この取り組みは耕作放棄地を有効活用するとともに、子どもたちに農業への理解を深めてもらおうと備前市農業委員会などで作る協議会が初めて企画したものです。
(宮川周三リポート)
「こちらの耕作放棄地は事前に草が刈られ土が耕されています。隣を見ると耕作放棄地が広がっているのが分かります」
備前市によりますと、市内の耕作放棄地は年々増えていて、2024年度は486.9haでした。農家の高齢化や担い手不足が主な原因だとしています。
園児たちは、耕作放棄地が増えるとシカやイノシシが隠れ家にして周辺の農地を荒らす恐れがあることを学びました。
(備前市農業委員会/石原勝 会長)
「『こういう現状があるんですよ』ということを知っていただければいいのかなと思っております。(耕作放棄地対策は)メリハリをつけて『ここは絶対どうにかして守ろうよ』というところが大事かなと思います」