7月に迫った参議院選挙を前に、自民党と国民民主党の幹部が相次いで高松市で講演し、高騰が続くコメの価格などについて語りました。
1日に開かれた自民党の香川県連大会には、来賓として森山裕幹事長が出席しました。
森山幹事長は、政府の備蓄米が随意契約により2000円程度で店頭に並び始めたことを紹介する一方、「適正な価格を維持することが大切だ」と訴えました。
(自民党/森山裕 幹事長)
「安ければいいというものではなくて、生産者が安心して農産物の再生産ができ、消費者にいつまでも安定的にお届けができることこそ、われわれが目指すべき方向性だと思います」
また、複数の政党が掲げる消費税率の引き下げについて「減税分をどの財源で補うかがないと社会保障が成り立たない」とけん制しました。
国民民主党は5月31日、香川2区の総支部定期大会を開き、玉木雄一郎代表が「いいコメを適正な価格で買えるよう、手取りを増やす政策をさらに進めたい」と語りました。
(国民民主党/玉木雄一郎 代表)
「大切なのは物価を上回る賃金や年金が増えていくことだと思うんです。確かに消費者の観点からしたら安いほうがいいんですけど、適正価格になっていくことが必要だし、その適正価格を上回る手取りのアップが手に入ってないから一番問題なんだと思います」
また、玉木代表は備蓄米について「あと1年たったら動物の餌になるようなもの」と5月28日の衆議院・農水委員会で発言したことについて、「待ち望んでいる人たちに不快感を与える言葉で、配慮が足りなかった」と報道陣の取材に対し反省の弁を述べました。