四国電力(高松市)は1日、愛媛県の伊方原子力発電所で発生した使用済燃料を青森県六ケ所村の再処理工場へ搬出するまでの間、一時的に貯蔵する「乾式貯蔵施設」の運用を始めたと発表しました。
使用済燃料ピット(プール)で15年以上冷やした使用済燃料を移して、「乾式キャスク」という金属製の容器に入れ、空気の自然対流で冷却します。施設は鉄筋コンクリート造りです。発電所敷地内の海抜25mエリアに設置され、約1200の燃料集合体を貯蔵できます。
四国電力ではプールの貯蔵余裕が減ってきたことから2018年に乾式貯蔵施設の設置を国に申請し、地元との協議を経て2021年11月から工事を行っていました。
四国電力は「安全性に優れた貯蔵方式で、安全機能に問題ないことが確認されている」としています。